ウレシハズカシ ももいろ☆オフ会

momocolor2006-02-05

見知らぬ者への憧れ。



古くは平安時代
御簾越しに垣間見る
鴉の濡れ羽のような黒々としたあの女性(ヒト)の髪の毛。



1970年代。
毎月送られてくる文通相手の
手紙にしたためられたあの子の文字。



そして現代。
このパソコン画面の向こう側にいる
あのヒト・・・・。



顔も知らぬ貴方に思いを馳せる夜。
心の中の貴方に出会いたい・・・・。



行かなくちゃ、君に会いに行かなくちゃ。



そうそこは・・・・・
オフ会






私にとっての初体験。
私にとっての初オフ体験。



アイドル系オフ会
趣味系オフ会



オフ会にゃいろいろあるけれど。



私が「初めての・・・・」に選んだオフ会は



「本気ピンクを本気映画館で本気で観に行こうオフ会」




一応、染色体上は
どんなに頑張っても「オンナノコ」であるところの私。



以前から行きたい行きたいと切望していた「ピンク映画館」
しかし、なかなか付き合ってくれる物好きもいず
「一人で行く」といっては「一人じゃダメ」と叱られて
大人の階段を志半ばで断念していた私に
一つのチャンスが訪れた。


ネット上で知り合った
俳優サーモン鮭山さんの声かけで
脚本家のこうぼん国王さんと
ピンク神龍の加護さんが参加する
ピンクオフ会が企画されたのである。



こ、、これは何をしても参加せねばなるまい。



この声が上司に耳に入った日にゃ、
抽象的な意味でのクビではなく
物理的にクビがぶっ飛んじゃうんじゃないかと思われるので
大きな声では言わない代わりに
小文字で表現するのですが
pinkのoff会に出るがために
徹夜で仕事をし、こそこそと会社を休んだ私。



夕方18:00
ネット上でしか会ったことのない
こうぼん国王さんとサーモン鮭山さんに会うために
待ち合わせの上野駅は不忍知改札口前へ向かう。



少し早めに現地についた私は
飲み物を買うために
駅内のコンビニに立ち寄った。


そこで
お茶を手に取った私の目の前に
一人の男性が。





・・・・・・あり?
なにかが、脳みそのちょっと右端辺りをくすぐる。


何が私の記憶をくすぐるんだろう?



・・・あの男性のスパイダーマンの帽子・・・
スパイダーマン?



・・・・・・たしか、こうぼんさんの日記にはこうあった。
スパイダーマンの帽子を被って待つ 。」



あの帽子。
あのメガネ。
そして、何か只者でない感漂うあの雰囲気。



・・・・・このヒト。
こうぼん国王さんだ。




ぉぃ、待てよ。
ちょっ、待てよ。
ちょっと待てよ!!!!!!!!



私の中の"ホリ"が
木村拓哉のモノマネを始める。



やばい。
ここで会っちゃいけねー。



だって、だって、だって。
初めてのオフ会で
初めて出会うのである。



ファーストキスがレモンの味になるように
サクマの"れもんこりっと"をなめたときのように
"初めて"は大事にしたい。



たしかこうぼん国王さんは私のマフラーぐるぐる巻きの写真しか
見ていないはずだ。
私の正体はばれてない・・。



"科学忍法知らんぷり"で気配を消す私。
すれ違ったこうぼん国王さんの気配を右半身で感じつつ
ごくごく自然に売り場を物色する振りをする。



同じく店内を物色して回り
まんまと出て行くこうぼんさん。



・・・・・ふぅ・・・・・・・。
気付かれなかった。。。。。。。。



不忍知の改札口でまさにしのびまくった私。




そうして待ち合わせ場所へ。



そこには
俳優サーモン鮭山さんが。
「はじめまして〜」の挨拶もそこそこに
30秒後
駆け寄ってくる一人の男性。



・・・・・・・やっぱり。



さっきの男性はこうぼん国王さんだった。
よかった。
記念すべき「初対面」の感動を運命のイタズラで
めちゃくちゃにしてしまうところだった・・・・・。



我ながらの完璧な隠密行動に
ほっとするとした私にこうぼん国王さんが一言。



「さっき、逃げなかった?」





ぁれ?
忍法は完璧だったはず。



あの忍法を見破るとは、
やはり只者ではないらしい。



只者ではないこうぼん国王さんと
只役者ではないサーモン鮭山さんと
只知識者ではない加護さんとの
ツムラTIME 所さんのただものではない!」以上に
ただものではない夜が始まろうとしていた・・・・・。



ただものではない明日に続く
ただものではない今日の日記は
こんなただものではない駄ジャレで締めさせてください。



「"ただものでNIGHT(ないと)!!!!"明日に続く!!!!」