もも日記〜旅情編〜キングとの邂逅
ぼろーーーーん
ぼろろーーーーーん
♪
私は一介の琵琶法師〜
あの〜
キングオブ深夜バスと名高い
"はかた号"と過ごした14時間・・・・〜
王の素晴らしさのすべてを語りつくせるかは〜
わからないのですが〜
それでよければこの琵琶法師のつむぐ〜
諸行無常の博多物語を〜
聞いて〜
ください〜。
ぼろーーーーん
祇園精舎の鐘の音
ぼろろーーーーーん
諸行無常の響きあり・・・・
キング乗車時間である2006年2月18日 20:30
東京駅八重洲口で
私は焦っていた。
・・・や・・・やばい。
・・・・乗り場がわからない。。。
「キングだもん。すぐ見つかるはず。」との
安直な考えの下
地図をプリントしてこなかったのが災いした。
キングといえど、外見は普通のバス・・。
東京駅八重洲口付近。
周りを見渡せば、どこもかしこもバスバスバスで
全然見分けがつかん・・・・・。
のっけからピンチを向かえた私だったが
添乗員さんからの電話のおかげで、辛くもキングを発見。
「キング"はかた号"と出発前の記念撮影」なんて
お気楽な観光気分もふっとばしキングに駆け込むのだった。
前から2番目、
3列シートの窓側に座る。
さぁ、これから14時間にわたる
私とキングとの蜜時間が始まる。
どきどきしながら
このさき14時間という長きを共にする
キングの設備を確認する私。
キングカズ以来の
名前にキングの冠のつく漢(オトコ)であるところの
キング"はかた号"である。
・・・さてさて、
どんなゴージャスな接待が私を出迎えてくれるのかな・・・・?
①3列独立スリーピングシート:
深夜バスは、その基本要素に"寝る"ことがあげられる。
そのため、普通の観光バスよりもゆったりの
独立型3列のシートになっている。
また、前後の空間が広く取られているため、
背もたれを深く倒すことが出来る。
②ひざ掛け:
ひざ掛けという名の
ビジネスホテルで見たことのある大判バスタオル。
以上。
・・・・・?
えっ?
いや、ちょっと待って。
事前に予習していたところによると、
キング"はかた号"の公式発表には
・ 3列独立スリーピングシート
・ フェイスカーテン
・ テレビ
・ ビデオ
・ ラジオ
・ 化粧室
・ 軽食サービス
・ おしぼり
・ 毛布
・ スリッパ
・ お飲物サービス
と、
おとぎ話の王女もびっくりな
豪華設備の数々が私をセレブの如く接待してくれているはずである。
毛布どころか・・・・
大判バスタオルって・・・・
この王様・・・
明らかにこの国民を治めるつもりがありません。
・・・話が違う。。。。。。
こ、、こんな悪政下のもと
14時間も耐えられるのでしょうか・・・・・
私とキングとの諸行無常の旅がそうして始まるのだった・・・・