韓国的珍道川柳 其ノ5(本編)
"旅のしおり"
【4.旅の川柳】より
『韓国で
一文無しは
イタダケナイ』
ママンの足が轢かれる
(http://d.hatena.ne.jp/momocolor/20060519)
ちょっと前。
屋台街の入り口付近で
ももとママンの声が
『ざ・たっち』よろしくハモった。
ざ・もも「ちょっと!ちょっとちょっと!!」
もも「所持金が。。。。。」
ままん「10000w???????」
10000wは日本円で換算すると約1260円。
私の計算では、もうちょっと残っているはずだったのだが
どうやら計算機が壊れていたようだ。
お財布のどこを捜しても
10000w札一枚と、
どこで使えるんだかわからない数枚の硬貨が入ってるだけ。
いまどき、お祭りの出店に遊びに行く小学生だって
金回りがいいかもしんない。。。
ここ屋台では、カードなんて使えないし。。
とにかく1260円で、成人女性のお腹を満たすべく
私たちは屋台をめぐった。
狙いは、韓国ドラマでよく見る"おでん"。
ママンと私は、おでん屋台を見つけるべく
目を光らせて歩いた。
・・しばらく歩いていると
私とママンの目を引く一軒の屋台があった。
その名も『クルタレ』屋台。
『クルタレ』とは、韓国の伝統的な砂糖菓子で
水あめを『揖保の糸』みたく
細く伸ばして伸ばして伸ばして伸ばして
ナッツを繭のように来るんだお菓子である。
店員さんの華麗な妙技に魅せられた私とママンは屋台のど真ん中で
全然熱くないのに120%の『熱い』リアクションを見せる
欽ちゃん軍団のGパン・・・・・・・
じゃなくて『短パン』勝俣ク○カズさん並のリアクションをしていた。
5分後・・・
ふと我に返り、周りを見てみると。。。。。
人だかりになってる!!!!
さっきまで人っ子一人いなかったその屋台に
人が集まっている。。。。
まるで、客寄せパンダである。
10分くらい、その場にいただろうか。
もうそろそろ・・とその場を離れようとした。。。。。
が。。。。。
き・・・気まずい。。。。。。。。。。
歓声を上げる私たちのために
日本語で解説しながら
何個も何個も『揖保の糸』を作ってくれてたお兄さんも
「え。。あんなに盛り上がってたのになにも買わねーのかよ?」
という
『合コンでスカされる男の人』な顔をしている。
・
・
・
・
・・・・4000wのお買い上げになります♪
・・・・自業自得的押し売りの結果、残金は6000w。。。。
そして、やっと見つけた『おでん屋台』・・・・
この時点で残金は何故か3000w
何故か手には韓国焼酎のお土産が。。。。
お遣いが出来ない子供か。。。わたしらは。。。。
・・・・・結局。
一本1000wのおでんを私とママンで
一本づつ食べてあれほど憧れていた『おでん屋台』終了。
その後、
残金の1000wで他になにか食べれるものがあるかなーと探索している途中で
『ママン足ひき逃げ事件』勃発のため
屋台ディナーは中断され
ホテルに戻る途中のセブンイレブンに立ち寄ることにした私たち。
セブンイレブンでは、やけに優しい店長のおじさんが
何かを英語で事細かに説明してくれる横で
もも&ママン
「えっと、、、、
このパンを買って
水と、ジュースを買って。。。。ああ。。100wオーバーだ。
あ、だめだよ。珍しいからって、雑誌は買えないから。。。
うん・・と、この牛乳とデザートをやめて野菜ジュースにしたら
・・200w残っちゃうでしょ・・・」
必死である。
小学生の遠足のおやつ300円分よりも真剣な計算である。
バナナがご飯に入る分、遠足のおやつよりもシビアだ。
ようやく、
パン2つと、お水と、ローファット牛乳を選んだ私たちは
折角の韓国旅行の最終日ディナーを
もも&ママん「でもね、お金綺麗に使い切ってすごかったね
5wしかのこってないって、計算の天才じゃない?」
なんて、自らを慰めながら
ホテルの一室で地味ーーーーーに終えたのでした。
・・・・?え?
プルコギ?
ビビンバ?
カルビ???
ナンデスカソレハ。ノリモノデスカ?
翌日の朝。
空港で搭乗手続きを終え、ゲートをくぐった私は
何気なくポケットに手を入れた。。。。。
あれ??????
なんか、堅いものが。。。。。。
はのぅぁああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
500w玉がはいってるぅぅぅぅおぅぅぅぅぅぅ。
これがあったら。。。。。。
牛乳が一人一本づつ買えたのにぃぃぃ!!!!!!!
そして
私とママンのハモリが
韓国インチョン空港で虚しくハモルのであった。。。。
ざ・もも「なんで!なんでなんで!!!!(涙)」