熟女の色香

おばあちゃんが体調を崩して入院したと聞いて
6月11日から13日
おばあちゃんの住む紋別にお見舞いに行った。



いつも元気なおばあちゃんだが
それでももうすぐ喜寿である。
やっぱり入院となると
ちょっぴり気が気でない。



どうか、あまり大事ではないように。。
バスに揺られて4時間後
紋別に着いた私たちは
その足でおばあちゃんの入院する病院に向かった。






ベッドの上にはおばあちゃんが。



ぐったりしているところを想像していたが
思っていたよりもずっと元気そうなおばあちゃんに一安心。



そんなおばあちゃんが
切実な様子で頼みごとをした。



「あのね。。。ちょっと、大事なもの
持ってきてほしいの。。。。」



ずいぶん口調が真剣である。



お守りとか、心の拠り所みたいなものだろうか。
なんにしろ、それで少しでも元気になれるなら
お安い御用である。



「何でも言って。持ってくるから・・・・。
何が欲しいの????」



そう聞いた私におばあちゃんは元気に言った。



「眉墨!!!!!」



ま・・・眉墨。。。
まゆ毛を書く、お化粧品の、アレ????




「やっぱりねぇ。必要だから。。。。」
しみじみと語るおばあちゃん。




ひ・・必要って。。
もちろん病室で使いたいってことだよね・・?




こ、、この状況下で
おしゃれの必要に迫られることなんて・・・









あ・・・。


あった。
あったよ。おしゃれの必要性。



そういえば、さっき
おばあちゃんが"オンナ"の顔をしてると思った瞬間があったのだ。。。



それは、起き上がろうと思ったおばあちゃんに
看護師さんが手を貸した時のことだった。



そう、、その看護師さん
イケメンだったのだ。。。



しかも、
氷川きよし似。




ヤヴぁぃ



おばあちゃんのど真ん中だ。



ちなみに
ウチのおばあちゃん
なにげに「男は綺麗なのが大事」と言い切る超メンクイ。
このチャンスを逃すおばあちゃんじゃ、なかった。。。。




どんな状況下においても
己を磨くことを忘れない76歳のおばあちゃんと


うっかりまゆ毛を書くのを忘れて
札幌から紋別までの4時間をバスで安穏と過ごしていた
25歳の私。



おしゃれに対する意識にしても
お肌のハリにしても



オンナの勝負に勝てる気がしない今日この頃です。。。。。