私の脳を支配するもの

momocolor2005-11-17

たとえば、ポリンキーの歌。


ポリンキーポリンキー
三角形の秘密はね、
ポリンキーポリンキー
おいしさの秘密はね
・・教えてあげないよっジャン。」


っていうのを連続して頭の中で
5回ほどリピートして欲しい。


・・すると、どうだろう?
頭から離れなくなってませんか?
ほらほらほら、
頭から消そうとすればするほど、
鮮明によみがえる旋律。


一度捕らえられたら二度と出られないラビリンス(迷宮)


それを人は、こう呼ぶ。




[ディラン効果](現代用語の基礎知識より)


音楽のあるフレーズが延々と頭の中でリピートされる状態。
いわゆる記憶残像というやつです。


私の経験上、この「リフレイン」は
「単純」であり、「意味のないもの」であればあるほど
より強力に記憶を縛り上げる。


そして私は、このディラン効果
「音楽」という枠組みを超えた瞬間を体験した。


仕事中のことである。
SEの仕事をしている私はパソコンの画面に向かって
データベースの設計書を書いていた。


そのときふと頭の中に浮かんだ「言葉」



『はりすなお』



・・・?
はりすなお?


何だろう?聞いたことあるような。
何かの呪文?本のタイトル?地名????

私はEXCEL(エクセル)の画面に向かってそのフレーズを打ってみる。<はりすなお> Enter・・・


その瞬間から私の脳は
「はりすなお」に縛られることになった。


そうなってしまえばもう後の祭りである。
どうしても、「はりすなお」が何なのか思い出せない。
思い出せないがゆえに、忘れることが出来ない。
何をするにもつきまとう
「はりすなお」


設計書を書いていても・・・予約番号="はりすなお"
打ち合わせをしていても、お菓子を食べても
浮かんでくるのは「はりすなお」


しかも、なんだったかさっぱり思い出せない。
謎の「はりすなお」
秘密の「はりすなお」


私の切迫した雰囲気は
殴り書きした付箋を見てもらえればわかるだろう。


「はりすなお しらべる。」


今、私が密室殺人事件の被害者になったとしたら、
明らかに捜査を迷わせる謎のダイイングメッセージである。


そして私は
「はりすなお」を抱えたまま帰りのエレベーターに乗りこんだ。


その時である。
突如として、私の脳の開かずの「はりすなお」の扉が開いた!!


!!!!あぁぁぁぁぁ!!!!!思い出したぁぁぁぁぁ!!!!!!
はりすなおだよ針すなお


これ↓
http://www.saga-shop.co.jp/puzzle/hari/hari.html


モノマネ王座決定戦とかの右下にでてくるあの絵をかいてる
そう、あの人ですよ。


なーんだぁ。はりすなおじゃーん。


現金なものでこの「ディラン効果」。
正体がわかった途端、
脳みそ占有率100%だった「はりすなお」は
「微妙に似ている似顔絵を描くイラストレーター」(脳みそ占有率0.007%)
に格下げ(?)してしまったのでした。


それにしても、「ディラン効果
恐るべし。


まさか「針すなお」本人も
日本のどこかで
一日中自分のことを考えているサラリーマンがいたことなんて
露ほども知らないであろう。。。。