私の脳を支配するもの
たとえば、ポリンキーの歌。
「ポリンキー、ポリンキー、
三角形の秘密はね、
ポリンキー、ポリンキー、
おいしさの秘密はね
・・教えてあげないよっジャン。」
っていうのを連続して頭の中で
5回ほどリピートして欲しい。
・・すると、どうだろう?
頭から離れなくなってませんか?
ほらほらほら、
頭から消そうとすればするほど、
鮮明によみがえる旋律。
一度捕らえられたら二度と出られないラビリンス(迷宮)
それを人は、こう呼ぶ。
音楽のあるフレーズが延々と頭の中でリピートされる状態。
いわゆる記憶残像というやつです。
私の経験上、この「リフレイン」は
「単純」であり、「意味のないもの」であればあるほど
より強力に記憶を縛り上げる。
そして私は、このディラン効果が
「音楽」という枠組みを超えた瞬間を体験した。
仕事中のことである。
SEの仕事をしている私はパソコンの画面に向かって
データベースの設計書を書いていた。
そのときふと頭の中に浮かんだ「言葉」
『はりすなお』
・・・?
はりすなお?
何だろう?聞いたことあるような。
何かの呪文?本のタイトル?地名????
私はEXCEL(エクセル)の画面に向かってそのフレーズを打ってみる。<はりすなお> Enter・・・
その瞬間から私の脳は
「はりすなお」に縛られることになった。
そうなってしまえばもう後の祭りである。
どうしても、「はりすなお」が何なのか思い出せない。
思い出せないがゆえに、忘れることが出来ない。
何をするにもつきまとう
「はりすなお」
設計書を書いていても・・・予約番号="はりすなお"
打ち合わせをしていても、お菓子を食べても
浮かんでくるのは「はりすなお」
しかも、なんだったかさっぱり思い出せない。
謎の「はりすなお」
秘密の「はりすなお」
私の切迫した雰囲気は
殴り書きした付箋を見てもらえればわかるだろう。
「はりすなお しらべる。」
今、私が密室殺人事件の被害者になったとしたら、
明らかに捜査を迷わせる謎のダイイングメッセージである。
そして私は
「はりすなお」を抱えたまま帰りのエレベーターに乗りこんだ。
その時である。
突如として、私の脳の開かずの「はりすなお」の扉が開いた!!
!!!!あぁぁぁぁぁ!!!!!思い出したぁぁぁぁぁ!!!!!!
はりすなおだよ針すなお。
これ↓
http://www.saga-shop.co.jp/puzzle/hari/hari.html
モノマネ王座決定戦とかの右下にでてくるあの絵をかいてる
そう、あの人ですよ。
なーんだぁ。はりすなおじゃーん。
現金なものでこの「ディラン効果」。
正体がわかった途端、
脳みそ占有率100%だった「はりすなお」は
「微妙に似ている似顔絵を描くイラストレーター」(脳みそ占有率0.007%)
に格下げ(?)してしまったのでした。
それにしても、「ディラン効果」
恐るべし。
まさか「針すなお」本人も
日本のどこかで
一日中自分のことを考えているサラリーマンがいたことなんて
露ほども知らないであろう。。。。