私に届いた一件の「XYZ」

momocolor2005-12-09

IPメッセンジャーというものがある。
これ、同じフロアでネットに繋がっている人と
いつでも伝言のやり取りが出来るという優れもの。


結構便利で
遠くの席に座っている、あやや
「メシ行くべ」
のごくプライベートなやり取りから
「資料を今もっていっていいですか?」
とかの簡単な仕事のやり取りまで
同じフロアにいる人と、
簡単にメッセージを交換することが出来るのである。



昨日のことである。
IPメッセンジャーをつかった
「XYZ」が私のパソコンに届いた。







ふぁぁぁぁぁ。
夕方、食堂で夕飯を取り、
夕食後の残業中。
19時半。
目が重い。
頭が重い。
気を抜くと確実に寝そうだ。
そんな時間帯のことだった。




ピロリロリン。




ふと気がつくと、IPメッセンジャーの画面が立ち上がっている。
あー。
気付かなかった。。。こりゃ眠ってたな。




ぽちっと
メッセージを開封ボタンをクリック。
ちゃりらーん。(メッセージ開封音(もちろん無音))



「こんにちわ。李です。」



・・・・・?
だれ?



「李」?
同じ会社の人ではないし。。。


座席表で探してみる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
さ、探せない。


「李」というからには中国人だと推理する。
しかし想像するに、「李」は日本でいう所の「佐藤」だ。
フロアで仕事をしている200人近い人の
約4分の1が中国人という現状で
この中から、お目当ての「李」を探すにはどうしたらいいだろう?



「李」さんを一列に整列させて
「ばんごーう!!いー、あーる、さん、すー・・・」
と数えさせ、
順に「李1」「李2」「李3」と番号を付けていきたいくらいの
「李」がここには生息しているのだ。




間違いメッセージの可能性も否めないな・・。
そういえば以前も
「石崎の生きがいを奪うつもり?」
っていう謎のメッセージがきたという前例もあるし。
(心当たりゼロ・・・・ゼロだってば!!!)




とりあえず、間違えだったら悪いので
「こんにちわ。モモノですが。」
というなんとなく無難な返信を返す。



すると謎の「李」さんから返信が。
「私がどの人ですかって知ってますか?」



・・・うぅーん。
わからない。
李さん若干、人称の使い方がわからないんだなー
ってことくらいしかわからない。



「もちろん知ってますよ!!」
って知ったかぶりしたほうがいいかな?
一瞬そんなことを思うが
その知ったかぶりが国際問題に発展してしまっては
事である。



私は出来るだけ失礼にならないように
「申し訳ありませんが、お顔とお名前が一致しません。
でも、お顔を拝見させていただければわかると思いますが。。。」

一言で言えば
「わかんねーよ。」
という内容の返信をする。




するとしばらくして
李さんからこんな返信が戻ってきた。




「先に食堂であいました。」




あーあーあー。
あのときの!
あの「生姜焼き定食」を頼んでいた
あの「李」さんですか!!



・・・・・って、わかんねーって。




****次回予告************************

「XYZ」とは「もう後がない助けてくれ」という
切迫した依頼者の叫び。
「もう後がない」依頼者が私に宛てた「XYZ」
・・謎の李。
・・危険な依頼。
この大都市東京を根城とする
シティーハンター モモ」が活躍する日は近い!?

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