「じらし」の効果

momocolor2005-12-11

「空腹は最高の調味料」
といわれるように、
「じらし」はより多くの快感や感動を得られるために
大切なエッセンスである。



行列を待ちに待ってたべたラーメンは
すんなり食べられたラーメンより数段おいしく感じるし。
真知子だって、春樹に
「君の名は?」
「あ、真知子って言います。マチって呼んでね☆」
って答えてたら、すんなり忘れられていたはず。



味覚にも恋愛にもドラマにも
感動の前には必ず多少の「じらし」が存在するのである。






今日は(も?)私は明日返さなくてはいけないビデオを見ていた。
作品は
「たまもの」
いまおかしんじ監督の名作ピンク映画。
ピンク女優の故林由美子さん出演で
2004年 チョンジュ国際映画祭、フランクフルト映画祭に招待され
海外でも高い評価を受けているという名作である。



「女性でも見やすいピンク映画」研究家として
やはりその辺もちゃんと押さえとこうということで
DVDがレンタル中だったのでVHSをレンタルしたのだ。



さて、VHSをデッキにセット。


再生ボタン・・・ピ。




・・・・・・
カシューーーーーーーーー
カシューーーーーーーーー
カシューーーーーーーーー
カシューーーーーーーーー



なんだその、
ダースベーダが風邪引いたような音は。



ビデオデッキが壊れてんのかなー


なんか怖いので、ビデオを止めて
ためしに以前録画していた
TBS「R30」のみうらじゅんさま出演のビデオをかけてみる。



うん。
おかしくない。
みうらじゅんさまは相変わらず
とんまつり」「いやげもの」「KKK(勝手に観光協会)」
について語ってあらせられる。
ビデオデッキにはなんの問題もなさそうである。



うーん。なんだったんだろう。。。
もう一度ビデオデッキにセット。




・・・・・
を!今度は何にも不信音がなってない!!
コレはいけるかも!?



そして映画が始まった。



はじめは海岸でお弁当を食べている林由美子
なんとも物悲しげな女である。
彼女はボーリング場で働くさびしい女。


そして、ピンク映画に欠かせない
「絡み」シーンが始まった!!




・・・・・ブツっ!!!!



・・・?ブツ?
テレビ画面が一面真っ青に!!!
どうやら自動的に停止してしまったようだ。



なんて便利なビデオだ。
停止ボタンを押さなくても
自動停止機能があるなんて!!
きっとこれは、
「これからエッチな場面が始まるから
お子ちゃまはこれ以上見たらだめだぞ!!」という
最新Vチップに違いない。



・・・何の慰めにもならん。。。



気を取り直してもう一度再生ボタン。
「絡み」場面がもう一度再生される。



相変わらず林由美子さんはかわいらしい映画女優さんだ。
なくなってしまったのが本当に惜しい。
と亡き女優をしのぼうとしたところで



ぶつっ・・・!!



またかぁぁぁぁ!!!絡みの途中で!!!!



その後2度ほど頑張ってみたが
やはりだめ。



取り出してみてビデオテープを確認。



・・・・・だめじゃんこれ。
端っこが凹んでる。。。。。



私の気持ちも凹んだわ。




「じらし」は欲望をくすぐり
より多くの達成感を人に与えてくれる。



・・ただしそれは、「達成」を前提にした話に限り。



「ピンク」部分をまともに見られない「ピンク」映画なんて
私の気持ちは悶々としたまま。。。。
あぁぁぁぁ。