落下する日。

アイザック・ニュートンが
木から落ちるりんごを見て
思いついた万有引力。

物と物の間で起こる引き合う力。

すべてのものは上から下へ落下するようになっている。

そう、だから
今日私の周りでいろんなモノが
上から下への落下運動をおこしたとしても
それは、物理学上何の問題もなく、
むしろ、当然のことであるといえる。

朝の目覚め。

ベッドから体半分"落ち"かけていた私。
思えば今日の落下人生はここから始まっていた。

寝坊気味で慌ててうちを出た私は
駅の途中のTUTAYAの前で
頭の中からすっかり抜け"落ちて"たレンタルDVDことを思い出した。

先週TUTAYAの旧作DVD半額カーニバルに見事に巻き込まれ
ついついレンタルしたDVD10本、と
その後に借りた未来少年コナン1巻(詳しくは1/12の日記参照)
を本日開店前10時までにお店の外に設置されている
返却ポストに入れなくてはならなかったのだ。

DVDが計11本入った青い袋を小脇に抱え返却ボックスへ駆け寄る私。

DVDを返却口に入れる。

・・・・？

ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅ・・・・・。

DVD11枚があまりに厚すぎて、
返却ボックスに入らないんですけれど・・・・。

どうしよう。

ただでさえ遅刻気味な私は相当焦る。

別の袋もないし、
すこしでも平らに入れて、なんとかねじりこもう。

そう思った私は、11枚重ねていたDVDを
交互に重ねることで少しでも厚みを減らし
返却ボックスへ突っ込んだ。

・・・・・
ガラガラガラッ!!!!!!!!!!!!!

きぃぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。

私の手の中から数枚のDVDの重みが消える。

このレンタル袋。
大量のレンタルをしたことのある人ならわかるかもしれないが、
大きな袋には、マジックテープがついてないのだ。

・・・・"落ちた"。DVDが。

朝から何をやってるんだ。私は。

しかし、覆水盆に帰らず
落下DVDは手元に戻らず

・・・・・取りあえず、手元に残ったDVDだけでも
丁寧に袋に包み返却。

そうして私は
会社へ急いだ。

ココに始まった私の落下する一日。

その後の"落下"の一部を紹介しよう。

・仕事中、後輩をからかっていたら
キャスター付きの椅子から
私のお尻が落下。

・パソコン画面の
数字と数字を見比べている途中で
私の意識が落下しプロジェクトの
お偉いさんに肩をたたかれ血の気が落ちる。

・ライブドアの株価落下。

・今日もなかなか仕事が終わらず、
落下していく夜の帳(とばり)。

・帰りの電車の中で
今日も校正原稿を見比べていたら
意識の落下とともに
私の手から原稿も落下。

で、そんなふうに
物理学的、文学的、自然学的、心理学的、経済学的等々
あの手この手で
落ちに落ちまくった今日という一日でではございましたが、
せめて一日の締めくくりである日記だけは
落ち(オチ)ないで終わらせたいものですな。

おあとがよろしい様で。