この寒空の下、凍えるマッチ売りの少女は・・・

momocolor2006-01-21

ひどく寒い日でした。
雪も降っており、すっかり暗くなり、もう夜 ――


こんな寒い日は
身も心も凍えた人々にとっては
マッチの火ですらいとおしい。




関東圏にお住みの方は
みんな納得してくれるだろう。


さむい。


雪が降ってる。


さむいーーーーーー。


北海道育ちの私ですが
今日のような日は寒くて寒くてしょうがないのである。



今日は、大学の同窓会でお酒を中途半端に飲んだせいか
帰りのうちまでの道のりで
急激に体温が下がった。


二日酔い症状が最早出たらしい。


頭痛と寒気が私を襲う。


あまりの寒さに耐えられなくなった私は
途中のローソンで
「あったか〜い」お茶を購入。


そのときだった。


勢い良く開けられたコンビニのドア。


そこに立つのは黒いスーツに黒いコートの黒ずくめの男。


その男がかじかむ口で店員にこう聞いた
「マッチ、ありますか?」




・・・・マッチ?
なぜマッチ限定????



コンビニなのでもちろんライターは売っている。
その黒ずくめの男がただ単に
「火」のみを求めているならば
100円ライターで事足りるはずである。


しかし、あくまでマッチを求めるその男。


店員の
「申し訳ありません。マッチは・・・・。」


といった瞬間
「マッチ以外はいらねーよ!」
といわんばかりに去っていく男


・・・・こ、これは。
この男の目的を突き止めたい!


そう思った私は、
急いで会計を済ませ
その男を追ってコンビニを出た。



・・・しかし、
ときすでに遅し


男は雪と闇の中に姿を消したのであった。


冬。
雪。


「マッチ売りの少女か!」


と、タカアンドトシ風の突っ込みも
その寒空に吸い込まれていくのでした。


あの男は今頃
寒空の下で
ひと束のマッチをすっていることだろう。


一方
私もエアコンの壊れた部屋で
震えて日記を書く私。
あったか〜いお茶もいつの間にか冷えて・・・。



明日の休日出勤は
凍え死んでちょっと遅刻しそうな気がします。