にゃーにゃーにゃー(猫の言い分)

薄暗い夕方の帰り道。



私の前方に一人と一匹の影が・・・・。





小型犬を散歩しているらしい。
あの顔の小ささは、チワワかな?




どうやら相当駄々をこねているらしく
道の真ん中で止まったままだ。




飼い主が困っているのが遠くからでもわかる。




いいなー、私も欲しいなー犬。
そう思いながら私は近づいていった。






あれ?
犬にしては、ずいぶんと猫背な犬だなぁ・・・。






ん?
猫背?



ってか猫ぢゃん



長い紐を引っ張りながら
「ほら、ほら。いくよ、チロちゃん。」とせかす飼い主。




いや。無理だろ。





案の定
3分間ほど続いたにらみ合いの結果
とうとう観念したのか、
飼い主がチロちゃんをひょいと持ち上げ、
小脇に抱えて歩き出したのだった。




「っかしーなー」と首をかしげる飼い主。
我関せず、目を閉じて運ばれていくチロちゃん。



そして、
それをトータル5分間ほど隠れて眺めていた私。




春は、いろんな人が現れる季節のようです。