ビンセント(仮)に憐憫の情を抱く

momocolor2006-10-05

マイケルなんて富岡さんみたいな
名前をつけてる日本人がいた時は
ついつい



欧米かっ!!!!!



と突っ込まずには居られませんが



ここアメリカにいるアジア人で
アメリカ名をつけている人をよく見かける。



ほとんどが、本名からは程遠く
きっと
「呼ばれてみたい名前リスト」とか作って
頑張って考えたんだろうなぁと思うと思わず
微笑ましくなってしまうのだが



そんなアメリカ名をつけてしまったがために
とんだ悲劇をこうむった少年がココにいた。






彼の名前はビンセント(仮)。



この、ちょっと
星セントルイス師匠にあやかったような少年の国籍は
台湾。




今日の授業中のこと
いつもなかなか発言できない
トゥーシャイシャイボーイなビンセント(仮)に
ジャッキー(仮)先生が話しかけた。



ジャッキー(仮)「アナタは暇な時間はいつも何をするの?




      ねぇ?マシュー???




。。。。。。。。。あれ。。。。。聞き間違いかな。。。マシューって誰だ???




しかしビンセントをガン見しながら、、、、詰め寄るジャッキー(仮)。




ジャッキー(仮)「何をして楽しむの?
       スポーツ?読書?それともゲーム?



      ねぇ?マシュー???



恥ずかしがりやのムーミンへの
「こっちを向いて」の問答よりも激しく
ビンセント(仮)に詰め寄るジャッキー(仮)。



頑なに、口を閉ざすビンセント(仮)。





ジャッキー(仮)「私は大抵、テレビを見るわ。
        アナタはどう?



      ねぇ?マシュー???




ビンセント(仮)(むしろマシュー)「テレビゲームをします。」




度重なるジャッキー(仮)からの
(あくまで『マシュー』に対する)質問攻めに
ついに自らのアイデンティティーを崩壊させて
受け答えしてしまったビンセント(仮)。




もちろん授業の終わりまで
彼の呼び名は『マシュー』でした。



最後の方になると
慣れてしまったのか
「マシュー」と呼ばれて
間髪いれずに返事が出来るようになってしまったビンセント(仮)はまるで



授業中に鼻血を出してしまったがために
『鼻血マン』と呼ばれることが決定し
最初はいやでいやでしょうがなかったのに
一学期の最後の方になると
普通に返事をしてしまうようになってしまった
小学生みたいです。




とりあえず私も。。。。
「ハイ!マシュー!!」って明日から呼んでみようかな。。。。。