ペン(言葉)は剣(暴力)よりもひでぶ。

どっかのサンライズなニュースペーパーで



「言葉は、
  感情的で、
    残酷で、
     ときに無力だ。」
              (朝日新聞より)  


というコピーがありましたが。



えぇえぇ。
常に裸歯(歯に衣着せぬ)の状態である
非ネイティブスピーカーの英語は
感情的とか残酷とか無力を越えて



刑法204条に規定されている傷害罪が適用されるくらいの
りっぱな暴力である。





お昼時間のこと。



「昨日の晩ご飯だったグラタンの残りを
タッパーに放り込むだけ」という
超簡単クッキングで作ったお弁当を
もぎゅもぎゅやっている時だった。



自作のチャーハンをお弁当に持ってきていた
韓国人のチョ(仮)が
私の隣に座った。



彼は私の貧相なお弁当箱を見て




「今日は何を持ってきたの???」



と聞いた。



グラタンだけど
・・見てわからないかなぁ。。??
と思いつつ



もも「昨日作った『グラタン』だよ。」



というと



チョは


「一口トライさせて。」と手を伸ばしてきた。



一番上に乗っかったジャガイモを
フォークでひょいと持ち上げて
ペロリと口の中に放り込んだチョ。



もぐもぐもぐ
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ





そして一言。



「It tastes unique.(独特だね)」



をいをいをいをいをい



ふ・・・フツーのだから!!!!!!



な。。。なんだろ。
なんだ????



ユニークってどういう意味????



どういう文脈で
チョが「unique(ユニーク)」を使っているのか
直訳ではどうもよくわかりません。



翻訳家の○○○○○先生の意訳力をもってしても


「地中海を感じる味かもだぜ。」


とか
そんなオサレな字幕はつきそうもありません。




なんだろ。。



あれかな?
チョはこの料理をグラタンと認識せずに
なんか『にこごり』みたいなものを想像して食べて


「あ。何かちょっとユニーク」


って思ったのかな???



そーだね。そーだよね。
わたし、、『グラタン』って言っちゃったけど
きっと『グラタン』は英語じゃないんだよね????
通じなかっただけだよね????







そ・・・そりゃぁ。。
表面に本来あるべき
カリカリとろ〜りのチーズが
我が家のオーブンに由来する黒い諸事情により剥がれていたり



ホワイトソースとかも頑張って作った結果
ちょっと・・あれだったりするかもしれないけどさ。



「何だか、今日はおなかいっぱいになったなぁ。」



と自分のお弁当を半分以上残していた
チョの最後の言葉に



・・私はもう。。。。ひでぶぅぅぅ・・・・・