お酒は21歳を過ぎてから

『お酒は21歳を過ぎてから』



この言葉に
ん?と思う人もいるだろう。



日本では
「ハタチ(20歳)」が定番の大人の階段だが
ここアメリカでは
「21歳」からが大人の仲間入り。



私のいるカリフォルニアでは
お酒は21歳にならないと飲んではいけないのである。




21歳であるか、21歳でないかは
大人と子供を隔てる大きな差がある。



当然21歳以下のお子ちゃまは
店舗でお酒を買うことも出来ないのである。



まぁワタクシ、26歳の淑女ですから
そんな『お子ちゃま境界線』なんて関係ないんですけどねっ!!






先日の土曜日
日本人宅でホームパーティーがあったので
何か飲み物を持参しようと
SAFE WAYという大型食品マーケットに行った。



パーティだし。
やっぱり持っていくならアルコールよね。
ということで
スミノフアイス(ウォッカベースのカクテル)
を持っていくことにした私。



レジに並ぶと
いかつい定員さんが私に何かを言ってきた。



店員「キャンほにゃほにゃカードほにゃにゃ。」



・・・んんん??
ちょっと早すぎて聞き取れないんですけど・・



なんだろ?
キャッシュかカードかって聞かれたのかな??
そう思い、カードを取り出して


もも「カードで支払います。」


というが、、、


「のーのーのーのーキャンほにゃほにゃカードほにゃにゃ。」


を繰り返す店員。





あ。そーかそーか。
お酒を購入するから
ID(身分証明書)を出せってことね。


パスポートを提示すると
じっくりたっぷり念入りにチェックしてから
会計をする店員。



ちゃんと年齢チェックするんだなぁ。。
すごいなぁぁぁぁ。。



小さなお店では
あまり厳しくないところもあるらしいけど
さすがに、お店が大型チェーン店だけあって
マニュアルがきちんとしているらしい
私のような淑女然した熟女でも
IDの提示がもとめられるのねぇぇぇ。




商品を受け取り
ふと私の後ろに並んでいた人を見てみると
そこには
二の腕にイカリっぽいタトゥーを入れたおっさんが並んでいた。



手には『バドワイザー



なんか
メジャーリーグ3』あたりで見たことのあるような
"ザ・アメリカン!!!"みたいなおっさんだけど・・・



やっぱり
もちろん
IDが必要よね。



さっきのやり取りを見ていたのか
おっさんはちょっとこっちを一瞥すると



おっさん「オレも、IDが必要かね。」



と言った。



そりゃそうだろう。



そりゃ、このおっさんが『どおっさん』なのは
一目瞭然だが
私が『ど熟女』ってことも一目瞭然だったことを考えると
顔パスなんてことは考えられない。



ってゆーか
すぐ直前の私がIDを求められたのにも関わらず
ここでこのおっさんを顔パスにしたら
私の立場はどーなんだって話である。


いくら率直な文化を持つアメリカとはいえ
その差別はあからさまだろ。



ねっねっねーーー??そうだよね?店員さん???






キャッシャー「はっはっは。じゃぁ『IDお願いします。』」

おっさん「おいおい。冗談は顔だけにしてくれよ。」

キャッシャー「はっはっは。そりゃそーだ。」






おい!おい!おい!おい!おい!



なんだそれ!なんだそれ!なんだそれ!!!!



そして
目を丸くしている私に向かって振り向いた店員さん。





ウィンクなんてされても全然嬉しくないし!!!!